masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

政令市ワースト、熊本市の道路渋滞

政令市ワースト、熊本市の道路渋滞

熊本市内の道路渋滞は、今に始まった話ではない。
2012年1月に(財)地域流通経済研究所がまとめた実態調査でも、「熊本市中心部の朝夕の交通渋滞は慢性化している」と指摘されていた。

そんななか、熊本地震が発生。全国から救援物資が送られたが、主要道路で通行止めや道路渋滞により輸送に大幅な遅れが生じたほか、被災者に物資が届かないケースもあった。
道路事情の劣悪さが、人命に関わる事態を引き起こしたのだ。震災から4年が経過しても、熊本市は同じ課題をいまだに抱え続けているわけだ。「慢性化」というより、「常態化」という言葉がふさわしい。
熊本市内の道路渋滞を示すデータがある。市内を通行する車の平均速度は約16km/hと政令市ワースト(三大都市圏除く)。主要渋滞箇所数も180カ所に上り、同じくワーストだ。

市中心部の渋滞緩和に向け熊本西環状道路の整備が行われ、17年には花園~下硯川町区間(延長4km)が部分開通。一定の整備効果はあったようだが、市中心部の道路混雑は相変わらずだ。
市内の交通渋滞は、市外への移動にも悪影響をおよぼしている。九州自動車道阿蘇くまもと空港へのアクセスだ。

たとえば、JR熊本駅から熊本ICや空港に向かう場合、市内道路の混み具合によって、所要時間に最大15~20分程度のバラつきが出る。
市中心部から空港の所要時間は53分と、九州の主要空港ではワーストだ。
なお、次点は大分空港の51分で、最短は宮崎空港の10分(福岡空港は14分)。
熊本市民からも「時間が読めない」と改善を求める声が挙がっている。
渋滞の原因の1つとして、熊本市中心部の主要道路にはクランクや直角カーブが多いことが挙げられる。
中心部以外も直線道路区間が少なく、あっても不連続な箇所が多いため、交差点の右左折で渋滞が発生しやすい状況となっている。
“攻め込まれない”ためのかつての城下町の名残が今、円滑な交通の妨げになっているわけだ。