熊本県の人口171万7766人 2年連続1万人超減、26年ぶり転入超過 22年10月調査
熊本日日新聞 | 2023年1月9日 07:00
熊本県が発表した2022年の推計人口調査によると、10月1日時点の県人口は前年より1万136人減って171万7766人だった。
減少数は2年連続で1万人を超え、このペースが続くと、24年に170万人を割り込む可能性がある。
県人口の減少は12年連続。社会増減は転入者が転出者を1360人上回り、26年ぶりに転入超過となった。
県統計調査課は「海外からの転入が転出を大きく上回っており、外国人技能実習生などの増加が考えられる」としている。
一方、死亡者が出生者を上回り、自然減は前年より拡大して1万1496人だった。
市町村別の人口は、熊本市を含む38市町村で減少した。
1年間の減少率は、20年7月豪雨で被災した球磨村が11・8%で最大。五木村4・2%、美里町3・3%、山都町3・0%が続き、山間部が目立った。
増加したのは熊本市近郊の7市町村。増加率は高い順に西原村2・4%、嘉島町1・7%、合志市1・1%、菊陽町1・0%だった。
65歳以上の老年人口は55万1920人。全体に占める割合は32・1%で前年より0・2ポイント上昇した。
市町村別では山都町が52・5%で最も高く、24市町村で人口の40%を超えた。
一方、15～64歳の生産年齢人口は94万2724人。17年以降、100万人を下回っている。
県推計人口は直近の国勢調査のデータを基準に、市町村から報告された出生や死亡の人数、転出・転入者数を加減して算出している。（蔵原博康）
