masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

カラスなのに「イタチごっこ」とはこれいかに


カラスなのに「イタチごっこ」とはこれいかに?『だまくらカラス作戦』から1か月…効果は?
熊本市中心部の夜の景色が変わっています。夕方、空を見上げるとカラスの大群が見られます。
熊本市が始めた対策からまもなく1か月、その効果を取材しました。

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「(カラスが)めちゃくちゃいる」
「今おる?」
「はい。めちゃくちゃいます」
「あーほんとだほんとだ」

「結構多くてびっくりしますね」

熊本市中心部で、問題となっているのが中国大陸から越冬のためにやってくる「ミヤマガラス」です。
フンなどの被害を減らそうと、熊本市が花畑公園など市内4か所で12月14日から始めた対策が「だまくらカラス」(熊本弁では何かをだますことを『だまくらかす』と言う)警戒音が鳴ると、木にとまっていた多くのカラスが飛び去っていきました。

熊本市 鳥獣対策室 清野 陽介 室長
「山とか郊外の方に飛んでいってもらって、そちらの方でねぐらを戻すというところで、こういう被害が収まるということを目標に」
この実証試験としての対策が始まってまもなく1か月。花畑公園の様子はどうなっているのでしょうか?

沖村 考祐 アナウンサー
「音が出るスピーカー付近には鳥のフンはなく、効果が出ているのではないでしょうか」

しかし…
沖村アナウンサー
「緑の中にある所々白い部分、これは雪が積もっているわけではありません。
鳥のフンです。さらに人が触るであろうスロープの手すりや足元まで鳥のフンがついています」

スピーカーからやや離れた場所では、ややフンが目立っていました。
こちらも実証試験が行われている城見町(しろみちょう)通り。フンはまだ落ちています。
そして、取材していると気になる話が。

沖村アナウンサー
「実証試験が始まって以来、カラスの動きにも変化があるようです」
こちらは城見町通りからおよそ200メートル離れた駕町(かごまち)通り。

駕町通り商店街振興組合 林 健一 事務局長
「最近駕町通りにもカラスが増えました」

賢いカラスたちは、実証試験で使われる嫌いな音が聞こえない場所へ わずかな距離ですが移動しているようです。

林 事務局長
「カラスは違う所に行ってしまうんでしょうね。被害が及ぶ地域が(新たに)出てきてしまうのでは」
もはや、人間とカラスのいたちごっこになり始めている様相。
音でカラスを寄せ付けない「だまくらカラス」の実証試験は3月中旬まで。
これから国内外の観光客を呼びこみたい熊本市、キレイな街並みで受け入れることはできるのでしょうか。

対策を講じている熊本市鳥獣対策室の清野室長によりますと…
カラスに対抗して警戒音は4種類、3日ごとにローテーションで使っているそうで、手ごたえとしては開始から1か月で、12月より少なくなったとのこと。

熊本放送