masami71の日記

熊本市在住の68歳の年金暮らしです

震災語り継ぐ小さな民宿-3

第7章 被災地の真実を知る場

清喜さんと美恵子さん は、民宿を訪れた人たちに、津波からどう逃げたかや、目の前ですべてを押し流す
津波のおそろしさを伝えています。
そして、「絶対に安全な所はない。津波が来たら、より高い所へ逃げてほしい」と語りかけています。
8月中旬、東京から、若い夫婦2人と小さな子ども2人の4人家族が訪れました。
清喜さんと美恵子さんは、高台の下にある自宅を案内し、自宅の2階まで津波が来たことや、津波の直前、
海の底が見えるほど潮が引いたことなどを説明しました。
すると、4人家族からは、
「そんなときに、未希さんの呼びかけで、多くの命が助かったのですね。
本当に思いの伝わる声だったのですね」と感想が述べられました。

すると、美恵子さんからは思わぬことばが。
「もしも、防災無線が壊れていたなら、娘は呼びかけすることなく、
逃げることができたのではないか、そんなことを考えてしまうんです」。
これまで決して人前では話してこなかったことでした。
訪れた人にとっては、初めて知る被災地の真実。
民宿は、そんな貴重な場になっているのです。

第8章 悲劇を繰り返さぬために

この日は 兵庫県加古川市から小学校の校長先生が訪ねてきました。
子どもたちに、娘を亡くした両親の思い、そして、震災への教訓を伝え、
命の大切さを学んでもらおうというのです。
校長先生が持参したビデオカメラを前に、
美恵子さんは、ちゅうちょしながらも、あのときの記憶をゆっくりと語り始めました。

第9章 広がる語り継ぐ輪

民宿 を始めて3か月余り。
2人が楽しみにしているものがあります。
宿泊客に書いてもらうメッセージです。
「(命の大切さを)伝えていきたいと思います」。
「大きな悲しみから前を向く勇気を感じました