masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

くまモンの秘密やっぱりあった。人気が衰えない仕掛け。

きょうの熊本市は午前中は曇り空て、お昼から小雨が降りました。
お昼の気温は平年より高めでしたけど、雨のせいで暖かく感じませんでした。
けさの最低気温は熊本市で14.1度で、最高気温は22.3度でした。
県内の最低気温、菊池で10.7度、人吉市で13.7度で、南小国で10.4度、阿蘇乙姫で13.2度でした。
県下の最低気温は平年よりかなり高い気温でした。


カメラを向けるとハイ、ポーズ。いつも陽気なくまモン
2011年のゆるキャラグランプリを制覇し爆発的な人気となったくまモン
あれから5年。正直、そろそろ人気も下火だろう…と思っていた。
熊本県庁を訪れ、思い切っていや?な質問をしてみた。
応対したのは熊本県ブランド推進課の成尾雅貴課長。知る人ぞ知る、県庁側のくまモンの生みの親でもある。
くまモン人気が高まりつつあった13年4月に課長就任。
ロゴやイラストの使用許諾申請業務に忙殺されながら、ほぼ毎日、講演やマスコミの取材をこなしてきた。

ピークは過ぎた!?
くまモンの商標使用申請は2013年がピークだったという。
ほら人気は下降線、と思ったが、そうでもないらしい。
申請に原則必要な事業者登録なるものは2年間有効。
あまり大きな声では言えないが、再度申請せずにくまモングッズを売り続けている業者もいるようだ。
どうも、申請数だけでは本当の人気は判断しにくい。
一瞬、顔を曇らせた成尾課長が身を乗り出してきた。
「実は最近、海外からの引きが凄いんです。ちょっと驚いています」。
海外?。そういえば、qBizでもたびたび、くまモンの海外出張の記事を掲載していきた。


バンコクくまモン、観光PR
くまモン、香港で観光誘致
台北に「くまモンカフェ」
くまモンがパリ再訪問
ハーバード大に「くまモン
シャンデリアやグラスで有名な「バカラ」…
ミニがくまモン特別仕様車
多い。多すぎるだろう。それに、バカラ、ミニ…。
「戦略の臭いがする」と尋ねると、成尾課長は「コラボするパートナーにはかなり気を使っている。
天真爛漫(らんまん)なくまモンのキャラクター性、それに一流と組むことでのブランド価値の向上を考えている。
相手を間違えるとくまモンのブランド価値が一挙に衰退しかねないからだ」と明かした。


偽物が出るほど人気!?
もともとくまモンは、このキャラクター自体を売る戦略だった。
熊本の宣伝を前面に出すのではなく、くまモンを売る。
くまモンに興味を持った人が、さらに詳しく知りたくなり、熊本の宣伝にたどり着いてもらうという狙いだった。
そして大事にしてきたのが「3つのS」、サプライズ(驚き)とストーリー(物語)、シェア(企業、熊本、お客さんみながハッピーに)。
例えば大手自動車メーカーBMWの小型車「ミニ」。
イギリスの工場にくまモンが行くと、突然、くまモンカラーのミニが登場するという《サプライズ》。
このミニをくまモンが日本に持って帰り、日本各地の店舗を転戦するという《ストーリー》。
すると、各店舗の来場者が激増。しっかり熊本の産直ものを特典として店舗側に買ってもらい、店舗も熊本県側も、お客さんも喜びを分かち合う《シェア》ができていた。
どこか一つが欠けても、みながハッピーになることはなかったであろう。計算され尽くした流れだった。
引き合いはアジアから急速にきているそうだ。香港や台湾、中国、タイでひっきりなしにイベントに呼ばれる。
中国では偽物が出回り、1月には熊本県から通報を受けた現地当局が、偽物を販売などしていた業者に対して製造・販売停止の行政処分する騒ぎも。
「売れる」と思ったので大がかりで偽物を作ったのだろう。
悪質な事件もまた、くまモンの人気の高さを示している。
記者:坂田恵紀