インフルエンザで医療体制がひっ迫 救急搬送困難事案が急増
01月20日 17時25分
インフルエンザの感染が広がる中、熊本市消防局では、救急車の到着後もすぐに受け入れ先が決まらない「救急搬送困難事案」が急激に増えています。
医療体制がひっ迫しているとして緊急性がない場合には「#7119」に電話して相談するなど、適正な救急車の利用を呼びかけています。
熊本市と益城町、それに西原村を管轄する熊本市消防局では、インフルエンザの流行などで発熱の症状を訴える通報が増えています。
出動件数は、年末から増加傾向で、医療体制がひっ迫し、救急隊が現場に到着してから搬送する医療機関の決定までに時間を要しています。
消防局によりますと、「病院への照会が4回以上」かつ「現場での滞在時間が30分以上」の「救急搬送困難事案」が、今月は19日までに、速報値で418件と急激に増えているということです。
この中には、搬送先が決まらず、30回以上医療機関へ受入れ要請を行ったり、県外に搬送したりするケースもでています。
消防局では、体調に不安を感じたときは、まず、かかりつけ医へ相談してほしいと呼びかけています。
また休日・夜間の医療機関が対応時間外で受診できず、発熱した時などに救急車を呼んだ方が良いか判断に迷う場合は、専門家からアドバイスを受けられる電話の相談窓口「#7119」があります。
これ以外にも、子どもの病気に対しては「#8000」という電話相談窓口もあります。
熊本市消防局救急課の宮路敏史副課長は、「搬送までに時間がかかるケースを理解してほしい。緊急時には迷わず救急車を呼んでほしい」と話していました。