masami71の日記

熊本市在住の68歳の年金暮らしです

【熊本城のいま】「1本石垣」櫓撤去後に解体へ

2017/7/14 11:00
崩落石の回収が終わった飯田丸五階櫓。
緑の仮受構台を支えるための受構台を組み立てるため、コンクリートの基礎が造られている
=1日、小型無人機で撮影(岩下勉、谷川剛)

石垣の角の石だけで建造物を支える「1本石垣」が話題を集める飯田丸五階櫓[やぐら]。
5月中旬から始まった崩落石の回収工事は、約1カ月間で終了した。
約550個の石は、近くの市役所古京町別館跡地に並べられ、保管されている。
熊本城総合事務所によると、現在は櫓の下に差し込まれている緑色の仮受構台[かりうけこうだい]を支えるため、櫓南側の竹の丸から倒壊防止の受構台の組み立て工事に入っている。

これに2〜3カ月ほどかかり、緑の仮受構台の撤去は早くて8月末から。約2カ月かけて撤去するという。


次は櫓の撤去工事に移る。
方法はそのまま引っ張って移動させる「曳家[ひきや]」、もしくは解体が検討されている。


市は有識者の意見を参考に、このどちらかの方法で約半年かけて櫓を撤去する。
飯田丸工事の「見どころ」のひとつは、1本石垣の解体だ。
復旧工事を請け負う大林組九州支店(福岡市)は技術提案書をインターネットで公開している。
それによると「受構台設置時に一本石垣の廻[まわ]りに崩壊防止補強を行い、建屋解体時の振動や荷重バランスの変化による一本石垣の崩壊を防ぐ」とある。
同社によると角の石垣に掛かる荷重は、櫓の重さのおよそ半分にあたる約17トン。
同社の担当者は昨年7月、仮受構台を設置する際「角の石垣は微妙なバランスを保っている。
本当に『奇跡』と呼ぶにふさわしい状況だ」と話していた。
建築を担当する熊本城総合事務所の城戸秀一さん(42)は「今後大きな余震があるかもしれず、きちんと解体するまでは角の石垣はどうなるか分からない」と緊張感を持って見守っている。
1本石垣が姿を消すのは、来年の夏ごろになるとみられる。(飛松佐和子)