masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

公表されたがんの「生存率」

がん治療の効果は、「5年相対生存率」、いわゆる「生存率」という指標が使われます。
これはがんと診断された患者が5年後に生存している確率を一般の日本人が5年後に生存している確率で割ったもので、治療でどのくらいがん患者を救えるかを評価する指標の一つになっています。
「生存率」が高いと、治療効果が大きく、命が助かる可能性が高くなり、低いと治療効果が小さいことを示しています。
国立がん研究センターが平成20年のデータを基にがんの「生存率」を計算したところ、胃がんや肝臓がん、それに乳がんなどすべてのがんの「生存率」の全国平均は65.2%でした。
そして、11のがんごとの生存率も公表されました。
生存率の高いものから順に▽前立腺がんが97.7%、▽乳がんが92.7%、▽子宮体がんが82.8%、▽子宮頸がんが75.6%、▽大腸がんが72.6%、
▽ぼうこうがんが71.2%▽胃がんが70.4%▽食道がんが43.4%
▽肺がんが39.1%、▽肝臓がんが38.5%、▽すい臓がんで9.9%となり、がんごとの差は大きいことがわかりました。


「がん登録」で日本のがん医療の実態を明らかに
都道府県ごとの「生存率」も
この中では都道府県ごとの「生存率」も公表されました。
国立がん研究センターは、各都道府県が、がんの早期発見をできているのかなど、それぞれの弱点を分析するのに役立ててほしいとして公表しています。
▽北海道64.4▽青森58.8▽岩手61.8▽宮城63.9▽秋田62.2
▽山形67.8▽福島63.1▽茨城61.1▽栃木67.2▽群馬57.2
▽埼玉63.4▽千葉63.6▽東京72.6▽神奈川64.2▽新潟69.3
▽富山66.3▽石川62.9▽福井66.2▽山梨71.8▽長野71.1▽岐阜65.6▽静岡65.7▽愛知62.3▽三重(公表の対象とならず)▽滋賀64.6▽京都62.2▽大阪64.9▽兵庫68.1▽奈良66.2▽和歌山60.4
鳥取59.1▽島根62.4▽岡山62.0▽広島63.6▽山口62.6▽徳島63.4▽香川67.0▽愛媛66.9▽高知60.9▽福岡64.9▽佐賀56.7▽長崎66.3▽熊本63.8▽大分63.1▽宮崎61.7▽鹿児島59.8
▽沖縄50.9

一方、都道府県での「生存率」の違いは地域性や受け入れている患者のがんの進行度合いなどの違いがあるため、がん治療のレベルをそのまま表すものではないとしています。

医療機関ごとの「生存率」も初公表