masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

阿蘇は冬支度「草小積み」

熊本県阿蘇地方では冬支度が始まっている。
冬場の家畜の飼料となる「干し草刈り」が始まり、阿蘇の風物詩「草小積み」が出来上がっている。
「干し草刈り」は草を刈って冬場の牛や馬の飼料とする畜産農家の冬支度。
牛5頭を飼育している農家では、1メートルほどに伸びたススキなどの野草を手際よく刈り取っていた。


刈り取った草は、2日ほど天日に干した後積みあげ「草小積み」にして冬場のエサにする。
草原に「草小積み」が点在する様子は阿蘇の風物詩のひとつだが、最近では畜産農家の減少や大型機械の普及で、見られなくなってきている。
草小積みは昭和30年代までよく見られていたが、機械の導入や畜産農家の減少で姿を消しつつあった。
景観づくりや伝統文化を継承しようと、公益財団法人阿蘇グリーンストックが阿蘇地方の牧野組合などに製作を依頼しており、今年は40基つくる予定。
阿蘇市小倉では10日、森本幸光さん(79)、ミサ子さん(74)夫婦が野草刈り取り、数キロずつ束にして天日干し。
乾燥させた約60束を高さ約2メートルほどに積み重ね、風で飛ばないよう竹の輪で固定して完成させた。
11月までに自家用と依頼分を5基つくる。