masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

瀬尾 まいこ作 ランクアップ丼

今日も相変わらず蒸し暑いですね。
今朝はベランダの窓は開けっ放しにしてました。
寝苦しかったですね。
今日の「ラジオ文芸館」は瀬尾まいこ作「ランクアップ丼」でした。
聞き終わって、中学時代の担任の先生を思い出しました。
物語のようなお付き合いではありませんけど、学級委員をしてました
ので、毎日のようにお話してましたし、友達数名で卒業後自宅に
遊びに行ってました。
年賀状も30年お送りしました。
でも、突然先生の奥様から病死の知らせが来ました。
その感じが今日のラジオ文芸館の最後の感じでした。

作:瀬尾 まいこ ランクアップ丼
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スーパーの青果売り場で主任を任されている三好は、毎月24日の
給料日に決まって玉子丼を食べる。
62歳の爺さんと。働き始めてからもう2年近く続いている習慣だ。
玉子丼を食べながら他愛のない会話を交わす。
そんな穏やかな温かい時間がこれからも続いて行くだろうと思って
いた20歳の冬、終りは突然に訪れて…。

「おしまいのデート」(集英社)所収
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三好は、高三の時、家庭環境から荒れていたが、隣のクラスの退職
間近な担任・上田先生に玉子丼を奢ってもらい、それが卒業まで毎月
決まった日に奢ってもらい、最後の晩餐は天丼を奮発してもらう。
三好が就職してからは、給料日に上田先生に玉子丼をご馳走する
ようになり、21回目が上田先生が三好に奢った回数だと先生は話す。
それで三好は今度は天丼にしようと思ってたら、先生はいつまでも来ない。
しばらくして、先生の娘が来て、先生の死を知らされる。
先生は入院先からおもむき、わざわざ三好のご馳走を受けてたのです。
先生の三好に対する深い愛情が感じられます。
目頭が熱くなりました。