masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

NHK北海道 阿寒湖の奇跡 神秘の球体 マリモ

NHKの神秘のマリモの生態を見て、自然界での営みに感動しました。
全然知りませんでした。
北海道・阿寒湖、水深2mの浅瀬に、20万個のマリモが群生していた。
マリモを形成する細い糸状の1本1本が、マリモ(毬藻)と呼ばれる藻で、丸いマリモは、無数の藻が集まってできた集合体なのだ。
これまで確認された丸いマリモの生息地は、ヨーロッパや日本を中心に約40か所。
しかし次々姿を消している。
そして今年、北海道の阿寒湖が唯一の群生地となってしまった。
大型のものは、湖北側のサッカーグラウンド半分ほどの浅瀬にしか住んでいない。
なぜここだけ、丸いマリモの群生地が残っているのか。
アイスランドでは、工場の排水で絶滅したとのこと。
北海道東部、阿寒湖。周囲の森には樹齢数百年の木々が生い茂り、多くの種類のきのこや粘菌、コケ類が地面を覆い尽くしている。きのこは森の生きものたちの栄養源にもなっている。
美しい毒きのこ、ベニテングタケは、ヒグマやエゾシカエゾリスたちにとっては大切な食べ物だ。
湖の底には、世界に類を見ないマリモが無数に転がる。
阿寒湖の独特の地形や周りに広がる森に深く関わりを持って、奇跡的に生まれたマリモの生態に迫る。
北海道東部の阿寒湖。湖底には、「世界でもここだけ」と言われる、不思議な丸い藻の群れがある。
国の特別天然記念物「マリモ」だ。実はこのマリモには、世界の科学者が解明できない謎がある。
―「マリモはなぜ丸いのか?」。マリモは一本一本の細い藻が無数に集まり、丸くなる。
しかし「球」という形は、内部に光が届かず、十分に光合成することができないという、生物学上「ありえないもの」なのだ。この謎を解明するため、釧路市マリモ研究室の若菜勇さん(56)による本格調査が始まった。
見えてきたのは、阿寒の「火山」「風」「森」が絶妙に繋がってできる球化のメカニズム。
さらに長期取材によって、丸い体を巧みに利用し集団で外敵に打ち勝つ生存術や、自らを犠牲にして後世に命を繋ぐ“世代交代術”など、「球体」は、一本の脆弱な藻が過酷な自然界を生き抜く中で辿りついた「進化の最終形」であることも見えてきた。
番組では、ふだん立ち入りが禁止されている阿寒湖のマリモ群生地で特別の許可を得て、複数の水中固定カメラを設置。
知られざるマリモの生態を初めてとらえる。
マリモは強い波風によってバラバラになり岸に打ち上げられる。
そして、森の伏流水などにより水かさが増え、バラバラになったマリモは元の場所に戻り、再び元の丸いマリモに5〜7年周期で戻るという自然の営みが繰り返される。