masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

NHKガッテン 肺炎予防

ガッテン!「知らないなんてもったいない!肺炎にならないぞSP」[解][字] 
ウェブ検索1/25 (水) 19:30 〜 20:15 (45分) NHK総合・熊本(Ch.1)
番組概要
いまや日本人の死因第3位の肺炎。防いでくれるのがワクチンですよね!
そのワクチン、使い方によっては肺炎を撲滅すらできると言うんです。この冬、肺炎対策の決定版です!

番組詳細
何となく自分は肺炎にならないと思ってるみなさんにお伝えしたい!
最も怖い肺炎の原因は肺炎球菌ですが、なんと成人の10人に1人がすでに保菌しているという衝撃事実が判明。
でも発症を防いでくれるのが、ほとんど注目されることのないある臓器。
この臓器を元気にしてくれるのがワクチンなんです。
しかも肺炎のワクチンって2種類あるって知ってました?
理想的なワクチン接種法など、絶対知ってて欲しい最新対策をお伝えします。

【ゲスト】大和田獏,藤本美貴山根千佳,【司会】立川志の輔小野文惠
【語り】山寺宏一


肺炎の原因となる細菌は、約30種類あるそうですが、肺炎球菌が最も多いのだとか。
この肺炎球菌が肺に侵入することで、肺炎と呼ばれる症状になります。
では肺炎球菌はどこに潜んでいるのか?
番組では、重い肺炎にかかってしまった女性を取材して、その原因となる場所を特定する調査を始めました。
細菌ということで、ヌメりがある台所や風呂場を中心に調査しましたが、どこにも存在しません。
それどころか、街中のあらゆる場所、電車のつり革やトイレなど、いかにも細菌が繁殖しそうな場所も、肺炎球菌は存在しないというのです。
ではいったいどこに存在し、どうやって人体に侵入するというのか?
それは実に簡単な場所にありました。
鼻の奥の咽頭と呼ばれる場所に肺炎球菌は常在していたのです。


肺炎球菌は太古の昔、空気中に存在していたのですが、気候の変化が激しくなったため、一定の気温を求めていつしか人体の中に居ついてしまったといいます。
36度が最も肺炎球菌が居心地がよいとされる温度で、咽頭付近はそれに見合った場所であるということなのですね。
しかし通常はただ咽頭付近に存在するだけで、肺炎になることはありません。
これに異変がもたらされるのは、風邪やインフルエンザで咽頭が傷つきやすくなったとき。
このときに肺炎球菌は肺に侵入し、肺炎の症状をもたらすのです。

ワクチンで脾臓を元気に
一度かかってしまうと抗菌薬の投与などで病原菌を死滅させる治療が必要ですが、症状によっては重症化してしまうので、まずは予防することが大切です。
そのための予防接種が「肺炎球菌ワクチン」です。
肺炎球菌ワクチンは脾臓を元気にする働きがあります。
脾臓というのは、免疫機能や造血機能、古くなった血球を破壊したり、血液の貯蔵を行う臓器のことで、ちょうど肝臓の反対側に位置します。


from: Mental Floss
通常は人体に侵入した細菌は、好中球と呼ばれる免疫細胞(白血球の一種)によって排除されるのですが、肺炎球菌はその周りにあるバリアで好中球から身を隠してしまうため、免疫機能からスルーされてしまいます。


from: Institut de Biologie Structurale

このとき脾臓に存在する免疫細胞「マージナルゾーンB細胞」が独自の免疫機能で肺炎球菌をキャッチし、その存在を好中球に知らせることで肺炎球菌は排除されるという流れになります。
こういったマージナルゾーンB細胞の働きから、肺炎球菌の撃退には脾臓が大切な働きをすることが理解できるわけですが、高齢になるにつれ、脾臓のサイズが縮小していきます。
脾臓の大きさが小さくなるにつれて「マージナルゾーンB細胞」の数も減ってしまうために、肺炎球菌を撃退することが難しくなる。
そのために、ワクチンで脾臓を元気にして「マージナルゾーンB細胞」の数を増やし、肺炎球菌を撃退するという仕組みなのです。
そう考えると、とにかく脾臓にあるマージナルゾーンB細胞を増やせば肺炎にはかからないのだから、若い時からでもワクチンの接種してもいいんじゃないか?という考え方も出てきますが、ワクチンの数には限りがありますので、どうしても肺炎のリスクが高くなる高齢者を優先するのは仕方のないことなのです。
このため全国の各自治体では、該当する年齢の方を対象に、定期的な予防接種を勧めています。
期 間:2014年10月〜2019年3月の間
対象者:65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳 になる方
補助額は50〜100%の場合が多いですが、自治体によって異なりますので、詳しくはお住まいの自治体の
「予防接種」の窓口までお問い合わせください。

ガッテンの公式サイトより
該当する年齢以外の方もワクチン接種は可能のようですので、こちらも詳細は各自治体の窓口でお問い合わせください。
肺炎球菌による重症化を防ぐワクチン接種
効果:5年間
費用:8000円

他にも、咽頭の保菌そのものを無くすワクチン(主に子供)があります。
咽頭の保菌を無くすワクチン接種
効果:一生
費用:1万円(子供は無料)

アメリカでは、赤ちゃんの頃から保菌を無くすワクチンを打つことで、75%の子供が肺炎球菌そのものが存在しなくするという効果が出ているようですね。
子供の頃からこうしたワクチンを打つことで、最終的には地球上から肺炎球菌が存在しなくなるという可能性も出てくるとか!