熊本日日新聞 | 12月29日 20:45
熊本市は２９日、新型コロナウイルスのクラスター（感染者集団）が繁華街の飲食店２店で発生したと発表した。
クラスターは県内で２６例、市内では２０例となった。
県と同市が同日発表した新規感染者は５５人（熊本市３０、八代市、菊陽町各６、宇城市、芦北町各３、益城町２、合志市、上天草市、宇土市、大津町、美里町各１人）。
県内の感染者は１７９８人（うち熊本市１０４６人）となった。
熊本市によると、クラスターが発生した１店は中央区花畑町のホストクラブ「エピソード」。
１７～２８日、１０～２０代の男女８人（従業員５、利用客３）の感染を確認した。
もう１店は同区下通のキャバクラ「エグゼ クマモト」で、２４～２８日に１０～４０代の男女５人（従業員３、利用客２）の陽性が判明。
エピソードを利用した女性客２人は、このキャバクラの従業員だった。
同市が発表した３０人中３人は、別のクラスターが発生した南区の介護老人保健施設「白藤苑」の入所者１人と職員２人。
同施設のクラスターは７０人（入所・利用者５４、職員１６）になった。
熊本市教育委員会は、県が２８日発表した２０代男性が同市立清水中の教諭だったと明らかにした。
県が発表した２５人には、あしきた青少年の家（芦北町）の受託業者の従業員１人が含まれるが、個人が特定されるとしてどの感染者かは非公表とした。
２９日午前１０時時点の入院患者は前日比１４人増の１７８人（重症６、中等症３１、軽症１１６、無症状２４、確認中１）。病床稼働率は３・４ポイント増の４２・４％で過去最高となった。
ホテルでの宿泊療養は６人減の３６人。（山口尚久、福山聡一郎、中尾有希）
