千人灯籠踊り、２年連続中止に 山鹿灯籠まつり実行委、新型コロナで
熊本日日新聞 | 2021年05月14日 19:30
一昨年の「千人灯籠踊り」で、金灯籠を頭に載せて優雅な舞を披露する浴衣姿の女性たち＝山鹿市
熊本県山鹿市の山鹿灯籠まつり実行委員会は１４日、新型コロナウイルス禍の収束が見通せないため、８月１６日に予定していたメインイベントの「千人灯籠踊り」や前日の花火大会などを２年連続で中止することを決めた。
大宮神社での「奉納燈籠［とうろう］」などの神事は前年同様、感染防止策を徹底して実施する方針。実行委事務局の市商工観光課によると、祭りを２日間とも実施した場合、全国各地から例年訪れる約１６万人に対し、感染防止策を徹底できないと判断。
また、前々年の踊り手を対象に、３月に実施したアンケートで、回答者の半数近くが「参加できない」と答えたことも影響したという。
実行委員長の宮田正高・山鹿商工会議所会頭は「今年こそ開催したかったが、市民の生命が大事だ。
灯籠踊りは千人による迫力があってこそ映えるので、規模縮小は考えられない」と話した。
実行委はメインイベントの代わりとして、精鋭約３０人による踊りの動画をネット上で公開することを検討中。実行委は「来年のまつりの盛り上げに向け、ＰＲに力を入れたい」と話している。（猿渡将樹）
