2021年12月27日 22時33分
数年に一度クラスの強い寒気が流れ込んでいる影響で、西日本では26日夜から27日朝にかけて記録的な大雪となりました。
東北の日本海側や北陸、新潟県では28日明け方まで大雪のおそれがあり、引き続き車の立往生など交通への影響に厳重に警戒するとともに、雪崩や着雪による停電などにも十分な注意が必要です。
気象庁によりますと、日本の上空に数年に一度クラスの強い寒気が流れ込んでいる影響で、日本海側を中心に雪が降り続け、鳥取県智頭町では26日夜遅くまでの6時間に43センチの雪が降ったほか、27日朝にかけては滋賀県など近畿北部でも記録的な大雪となりました。
この時間は新潟県や東北を中心に雪が強まっています。
午後10時の積雪は
福島県只見町で153センチ、
新潟県津南町で131センチ、
滋賀県の彦根市で59センチ、
鳥取県倉吉市で53センチなどとなっているほか、発達した雪雲は東海にも流れ込み、岐阜市で3センチなどとなっています。
西日本から北日本の日本海側では、積雪が平年のこの時期の2倍以上に達しているところが多く、ふだん数センチしか積雪のない彦根市では30倍近くに達しています。
雪の量の見通し・車の立往生の危険も
発達した雪雲はしだいに東へ移動していて、広い範囲での大雪のピークは過ぎましたが、
▽近畿は27日夜遅くにかけて
▽東北、北陸、新潟県などは28日の明け方にかけて大雪が続くおそれがあります。
28日夕方までの24時間に降る雪の量はいずれも多いところで、
▽新潟県で70センチ、
▽東北、北陸、関東北部で60センチ、
▽岐阜県と長野県で50センチ、
▽近畿で40センチと予想されています。
大雪による交通への影響に厳重な警戒が必要で、雪崩や着雪による停電、屋根からの落雪にも十分注意が必要です。
気象庁と国土交通省は大雪となっている地域では不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。
また、28日も各地で厳しい冷え込みとなる見込みで、路面の凍結によるスリップ事故や歩行中の転倒、積雪の多い地域では除雪中の事故などに十分注意してください。
大晦日も冬型強まるか冬型の気圧配置はこのあといったん弱まる見込みです。
一方、今週末の大晦日から元日ごろにかけて再び冬型の気圧配置が強まり、北日本から西日本の日本海側を中心に荒れた天気となって大雪や大しけとなるおそれもあります。