江津湖花火大会…やる？やらない？ 熊本市、選択迫られる 待ちわびる市民、コロナ感染リスクも拭えず
熊本日日新聞 | 2022年06月06日 07:30
1万発を超える花火が夜空を彩った2019年8月の江津湖花火大会＝熊本市東区（小野宏明）
熊本市が江津湖花火大会を開催するか決めあぐねている。
新型コロナウイルスの感染対策を取って3年ぶりの実施を待ちわびる市民がいる一方で、会場が密になることは避けられず感染リスクは拭えないとの意見もあるためだ。
夏の風物詩の開催は各地で判断が割れており、市は難しい選択を迫られている。
「国の対処方針に沿った感染防止策を取った上で、今年は開催したい」。
4月26日、熊本市役所。花火大会の実行委員会（会長・大西一史市長）で、市は8月27日の実施を提案した。
例年通り、観覧会場と周辺に15万人の観客が来たとしても、大声での会話自粛やマスク着用、手指消毒の徹底などを呼びかければ感染拡大は抑えられるとの判断があった。
しかし、実行委メンバーの自治協議会の代表が「会場が密になり、感染リスクがある」と異論を挟んだ。
経済団体の委員も「来場者が間隔を取って行き来できる仕組みが必要だ」と指摘。
市の提案は了承されず、結論を持ち越した。
