西九州新幹線の開業に伴い行われたダイヤ改正で熊本に戻ってきたのが、かつて肥薩線を走っていた
「かわせみやませみ」。豪雨災害のあと熊本を離れていたが、２３日から豊肥線を走ることになり出発式が行われた。
２３日朝、ＪＲ熊本駅のホームに入ってきたのは「かわせみやませみ」。
約２年ぶりに熊本へ戻っていた。６０人あまりの乗客で満席となった。
２０１７年にＪＲ肥薩線で運行が始まった「かわせみやませみ」。人吉・球磨の魅力を発信する列車として親しまれていたが、おととしの熊本豪雨で肥薩線が被災し運休。
その後九州各地を転々とし、２３日から豊肥線を走ることになった。
出発式には、熊本豪雨で被災した人吉市の酒蔵の主人も駆けつけた。
■大和一酒造元・下田文仁さん
「列車を間近で見るのが実は久しぶりでまたこうやって人吉駅で列車に手を振る日がきたらいいなと。
一筋の光としてこのかわせみやませみの運行再開というのを受け止めて私たちも前向きに人吉の復興に向けて頑張っていきたいと思っています」
豊肥線の熊本と宮地の間をはしる「かわせみやませみ」。
車内ではこれまでと同じように人吉・球磨地方の焼酎なども楽しめる。
２３日は人吉市の職員などがＰＲとおもてなしをした。
さらに豊肥線を走ることに合わせ車内では阿部牧場のアイスなど阿蘇地方の特産品が加わった。
約１時間半の旅を終え、列車は阿蘇駅へ。たくさんの人が出迎えた。
