2021/6/19 19:08 (JST)6/19 19:10 (JST)updated
©株式会社熊本日日新聞社
住民らの出迎えを受けながらＪＲ阿蘇駅に到着した観光列車「あそぼーい！」＝１９日午前１０時半ごろ、阿蘇市（後藤仁孝）
熊本（熊本市）─別府（大分県別府市）を走るＪＲ豊肥線の観光列車「あそぼーい！」の運行開始１０周年を祝うセレモニーが１９日、沿線の各駅であった。
地元住民らは、九州北部豪雨と熊本地震による運休を乗り越えて節目を迎えた列車を、小旗を手に祝福した。
「あそぼーい！」は２０１１年６月４日に運行を開始。
阿蘇の雄大な風景が見渡せる展望席や「木のボールプール」などの遊具があり、これまで親子連れなど延べ３８万１千人が乗車している。
この日、乗客約１００人を乗せた列車は午前９時すぎに熊本駅を出発。
立野（南阿蘇村）など途中８駅では、小旗を振る住民らの歓迎を受けた。
阿蘇市の阿蘇駅では観光関係者らが出迎え。同市観光協会の菊池秀一会長（５１）は「子どもたちが遊びながら乗車できるのが魅力。さらなる乗客数の伸びに期待したい」と話した。
列車は当初、熊本─宮地（阿蘇市）で運行。１２年の九州北部豪雨では約２カ月間、１６年の熊本地震では約４年間、それぞれ豊肥線の被災で同区間での運転を見合わせた。
昨年８月、豊肥線の地震からの復旧に合わせ、運行区間を別府まで延長した。（植山茂）
