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夏目漱石の第6旧居、所有者高齢化で熊本市が取得へ

夏目漱石の第6旧居、所有者高齢化で熊本市が取得へ 書斎が当時のまま
熊本日日新聞 | 2023年2月3日 06:55

夏目漱石が2階からの眺めを気に入ったと伝わる第6旧居=熊本市中央区
所有者らの高齢化のため維持管理が困難になっていた熊本市中央区北千反畑町の「夏目漱石第6旧居」を、市が2023年度に取得することが2日、関係者への取材で分かった。
市は購入費9千数百万円を新年度当初予算に盛り込む方針で、市内にある漱石旧居3軒すべてが市の所有となる。
第6旧居は、漱石が第五高等学校(現・熊本大)の英語講師として熊本で過ごした4年3カ月のうち、最後の約4カ月を暮らした。

漱石が2階からの眺めを気に入り家を借りたと伝わっており、漱石の書斎が当時の姿のまま残っている。
現在、漱石が住んだ当時の家主のひ孫に当たる大阪市の男性が所有。
2011年からは空き家となっていて、熊本市内の親戚が管理して見学者の対応に当たっている。
しかし、高齢のため維持管理が困難になり、「旧居としての保存」を前提に手放す意向を支援者らに伝えていた。
関係者によると、市は熊本地震で被災した文化財などの復旧復興を目的とした基金から財源を確保し、第6旧居の建物(木造2階建て、延べ床面積約140平方メートル)と敷地約610平方メートル、近くの敷地を取得する。
関係者は「市や県と連携しながら保存活用を目指していきたい」と話している。
同旧居は、熊本地震で被災。

同市在住のエッセイスト吉本由美さんらが募った被災地支援基金などを活用して修復された。(鬼束実里、久保田尚之)