masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

熊本市内の路線バス5社、中心部180円均一へ 10月めどに

熊本市内の路線バス5社、中心部180円均一へ 10月めどに
熊本日日新聞 | 2023年7月24日 20:18



熊本市役所前を走る路線バス。運行する5社は市中心部で180円の均一運賃を導入する=24日、同市

 熊本市内の路線バスを運行する5社は24日、水前寺駅通りから上熊本駅、田崎橋方面までの市中心部のエリアを対象に、180円の大人均一運賃を導入する方針を示した。均一運賃を定めた共同経営計画が国土交通省に認可された後、10月ごろをめどに始める予定。分かりやすい運賃体系とすることで利用促進につなげるのが狙い。

 5社は九州産交バス産交バス、熊本バス、熊本電気鉄道熊本都市バス熊本市電の並走区間を中心に、交通結節点となっているJRの新水前寺、上熊本、熊本の各駅と中心市街地を結ぶ路線を均一運賃の対象エリアに設定した。

 エリア内であれば、どこで乗り降りしても大人運賃は180円(小学生は90円)。乗り入れるのは5社全体で70路線に上る。乗降区間がエリア外に及んだ場合は従来通り、乗車距離に応じた運賃となる。

 5社は10月に予定する初乗り運賃を現行の160円から180円とする運賃改定を九州運輸局にそれぞれ申請済み。均一運賃が導入されればエリア内では既に180円均一運賃の市電と同一になる。

 5社でつくる共同経営推進室によると、市中心部では市電と路線バスの所要時間がほぼ変わらないにもかかわらず、需要が市電に偏在。市電はピーク時に提供できる輸送量が不足しているのに対し、バスは全時間帯で余裕がある状況が続いている。需給バランスの平準化やバスと市電の連携を図るため、均一運賃の導入を決めた。

 共同経営推進室がこの日、熊本市役所であった市公共交通協議会で説明。均一運賃の導入により5社全体で年1200万円の収支改善を見込んでいるとした。実施期間は3年間としているが、利用状況を見て問題がなければその後も続ける方針だ。(山下雅文

関連記事