県内タクシーの初乗り運賃が値上げへ 早ければ来年5月に実施か【熊本】
九州運輸局は20日熊本県内のタクシーの初乗り運賃について改定が必要と発表しました。今後、値上げ幅を決める方針で、早ければ来年5月には値上がりする予定です。
九州運輸局によりますと、ことし9月、県内のタクシー事業者139社のうち7割以上から運賃改定の要請がありました。
要請では「現在630円としている初乗り運賃を『700円から850円』に値上げしてほしい」としています。
【1.3km 630円】
九州運輸局は審査を行い、20日付で値上げが『必要』と判定しました。
要請は11月15日までに9割を超えていて、理由としてコロナ禍での業績悪化や
燃料費高騰などが挙げられています。
【街の人】
「いや困るわあ、高齢者は困る。薄暗くなったらタクシー使うから。高齢者にとっては大事な足ですからね」
【街の人】
「今、値上げのラッシュだからね、仕方ない。今もタクシー使ったけど」
益城町にある熊交観光タクシーはTKUの取材に対し「業界ではドライバー不足が続いていて待遇改善も課題。公共交通の一つとしてお客さまには心苦しいが、理解してほしい」と話しています。
九州運輸局は今後、輸送実績や収支状況を基に値上げ幅を決める方針で、早ければ来年5月に値上がりする予定です。