熊本県内各地で積雪 交通機関に乱れ 山間部で休校も
熊本日日新聞 | 2024年1月24日 12:19
寒さの中元気に登校する一の宮小の児童たち=24日午前7時50分ごろ、阿蘇市(小田喜一)
足元に雪が残る中、コートやマフラーで防寒して歩く人たち=24日午前7時55分ごろ、
雪が降る天草市中心部では、国指定重要文化財の祇園橋も雪化粧した=24日午前9時10分ごろ、天草市(平井智子)
雪に覆われた菊池武光の騎馬像=24日午前8時45分ごろ、菊池市(本田清悟)
工事用車両を通行させるため、胸川に架かる橋の除雪をする作業員=24日午前9時半ごろ、人吉市(東寛明)
未明からの朝にかけて車に積もった雪=24日午前8時15分ごろ、荒尾市(大倉尚隆)
強い冬型の気圧配置が続く熊本県内は24日午前、各地で積雪が見られた。熊本地方気象台は午前5時、南阿蘇村で深さ3センチ(速報値)の積雪を観測。交通機関も一部乱れた。
気象台は金峰山(熊本市)の初冠雪を発表。平年より9日、昨年より37日、それぞれ遅かった。熊本市では熊本城二の丸広場の芝生や遊歩道も、うっすらと雪に覆われた。
阿蘇市一の宮町は一面の雪景色。午前8時ごろ、一の宮小の児童は友人と身を寄せ合い、寒さに耐えながら通学していた。荒尾市の野原八幡宮は拝殿や楼門に雪が積もり、りんとした雰囲気を漂わせていた。
菊池市隈府では市ふるさと創生市民広場の菊池武光公騎馬像も雪に覆われ、近くの高校の女子生徒は「いつもより一段と格好いい」と雄姿を見上げた。
西日本高速道路によると、九州自動車道は上下線とも植木インターチェンジ以北で通行止めが続いた。JR九州は豊肥線の宮地─豊後荻間で徐行運転した。
南関町によると、町内の国道443号と県道玉名八女線の計3カ所で大型トラックがスリップ。この影響で午前7時~9時ごろに一時通行止めとなり、渋滞が発生した。
県阿蘇地域振興局は管内に除雪車などを派遣。阿蘇市の国道57号が午前9時55分から除雪作業のため8キロの区間で通行止めとなった。阿蘇市は県道北外輪山大津線(ミルクロード)につながる市道2路線を通行止めにした。上天草市と天草市を結ぶ松島有料道路と松島有明道路も一時通行止め。天草市の国道266号は一部がチェーン規制された。
天草エアラインは天草-福岡と天草-熊本、熊本-大阪の各1往復2便を欠航した。苓北観光汽船(富岡-茂木間)は強風のため、午前中の全便を欠航した。
県教育委員会と熊本市教委によると、阿蘇や上益城などの山間部を中心に計26校が休校した。(地域報道本部取材班)
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