《 7月16日の誕生花と花言葉 》
トキソウ(朱鷺草・ラン科)
献身
ラン科 Last modified: May 16, 2002
photo 学名:Pogonia japonica
花期:春
日当たりのよい湿原に生える多年草です。葉は一枚だけで,花も一つだけ咲きます。
花の下にある小さな葉のように見えるものは苞葉です。
和名が示すように,本来の花の色は朱鷺色なのですが,写真のものは白花です。
地下に横に這う根茎がある。所々から地上に茎を立て、花茎の高さは10-30 cmになる。
葉の形は披針形または線状長楕円形で長さ4-10 cm、幅7-12 mmになり、一茎に1枚のみつける。
花期は5-7月、茎頂に紅紫色の花を1個つける。
和名は花の色がトキの翼の色であるトキ色(#F5C9C6)に似ていることに由来する。
萼片の長さは1.5-2.5cmで長楕円状披針形、側花弁は萼片より短く狭長楕円形、唇弁は側花弁より長く先端が3裂する。
唇弁の中裂片は大きく、内側に肉質の毛状突起が密生する。
花は横を向き、大きく開かない。花下に長さ2-4 cmの葉状の苞をつける。
東アジアの中国、千島列島、朝鮮半島、日本に分布する。
日本では北海道、本州に自生し、四国、九州ではまれにみられる。
日本各地の日当たりのよい原野、湿地にはえる。
栽培目的の乱獲により、日本各地で非常に少なくなっている。
『花の百名山』の著書(田中澄江)で、霧ノ塔(北西面の小松原湿原[6])を代表する花の一つとして紹介されている。