masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

熊本城天守内部 19年公開は未定

2017/8/25 16:00
熊本市が2019年の復旧を目指す熊本城天守閣の大天守
この年は、ラグビーワールドカップ日本大会やハンドボール女子世界選手権が県内で開かれるほか、夏には同市中央区桜町の再開発ビルが完成予定。


市は国内外から注目が集まるタイミングに合わせて、熊本地震からの復興のシンボルとしてアピールする狙いだ。
大林組の技術提案では約71億円かかるとされる天守閣(大・小天守)の復旧工事は、国交省の補助事業。
同省の災害復旧事業は災害が発生した年を含め、3年以内に完了しなければならない。
天守閣が優先される背景には、こうした“お財布事情”も関係している。
復旧後の天守閣の設備や展示内容を検討しているのは、特別史跡熊本城跡保存活用委員会の天守復興部会
(部会長・伊東龍一熊本大大学院教授、8人)。
これまで開かれた3回の会合を通じて、新たな展示内容の骨格が見えてきた。
市が部会に提示した案では、今後は天守閣で実物の展示はしないという。
熊本地震前は国重要文化財の波奈之丸[なみなしまる]や、細川家に伝わる甲冑[かっちゅう]などの
実物を展示していたが、天守閣内は温度と湿度の管理が難しい。
熊本城の担当者は「天守閣には『定休日』がなく、常に来場者がいる状態。
メンテナンスが難しい」と明かす。
実物は市立博物館や県立美術館に移し、天守閣と両館で連携した展示を目指す。
天守の1階から6階まで、各階で時代を区切って天守閣の歴史を紹介。
階を上がるに従って加藤家の時代から現代の熊本地震までを網羅する予定だ。
市は7月24日、工事を請け負う大林組九州支店(福岡市)と天守閣の展示・内装の基本設計業務を約4500万円
で契約した。