局地的な豪雨で土砂崩れが起きている広島市内では、新たに４人の死亡が確認され、これで死者は７０人になりました。
また、警察によりますと、新たに３人の身元が確認され、これで５６人の身元が分かったことになります。
新たに身元が確認されたのは▽安佐南区八木の会社員古井滋さん（４２）
▽妻の古井香織さん（３９）▽娘で中学３年生の古井志津さん（１５）の３人です。
また18人が行方不明になっていて発生現場では警察と消防、自衛隊がおよそ３０００人の態勢で捜索を続けることにしています。
２６日夜から２７日朝にかけては被害が大きかった広島市安佐南区八木地区を中心に警察と消防、自衛隊のあわせておよそ１５００人が、土砂が崩れ落ちた斜面を投光機で照らしながら、重機を使って大きな岩を取り除いたり、手作業で土砂をかき出したりして、行方不明者の捜索を行いました。
現場では午前５時すぎから時折、小雨が降り、作業に当たる自衛隊員などはぬかるみに足を取られないよう注意しながら土砂崩れが起きた現場に向かっていました。
住民の中には水につかった住宅や道路、土砂がたまっている状況を写真に撮って確認している人もいました。
広島市では土砂災害の発生から２６日まで雨などによる二次災害のおそれのため、何度も作業が中断し捜索は難航していました。
２７日の日中は曇りや晴れとなる見込みで、警察などは、天候を確認しながら、２７日朝からおよそ３０００人の態勢で捜索を続けることにしています。
