masami71の日記

熊本市在住の73歳の年金暮らしです

福かき寄せて 山都町で「巻柿」作り追い込み

2017/12/21 15:00
巻柿の断面
縄をしっかりと巻き付け、巻柿を作る後藤勝喜さん=山都町
熊本県山都町白糸地区で、冬の特産品「巻柿[まきがき]」作りが追い込みに入っている。

干し柿を重ねて作る年末年始の贈答品で、生産者は年の瀬まで作業を続ける。
投烏帽子[なやぼし]と呼ばれる地元産の柿を使用。十数個を重ねて竹の皮とわらで包み、縄をしっかりと巻き付ける。断面は柿の果肉と白い果糖が交互に重なり、バラの花のような美しい模様を作る。
JAかみましき巻柿部会長の後藤勝喜さん(73)方では、竹の皮を包む作業までを担う妻の豊子さん(69)と二人三脚で生産。
今年は台風や長雨の影響で柿の量は少ないが、甘さなどは例年通りの良い出来という。
巻柿は茶菓子や酒のつまみとして珍重される。
勝喜さんは「『福をかき寄せる』と言われる縁起物。懐かしい味を楽しんでほしい」と話している。(臼杵大介)

(2017年12月21日付 熊本日日新聞朝刊掲載)