台風8号接近 沖縄本島地方で局地的に猛烈な雨 土砂災害に警戒
2020年8月24日 21時02分気象
強い台風8号は沖縄本島地方や鹿児島県の奄美地方に接近し、沖縄本島地方では局地的に猛烈な雨が降っています。土砂災害に厳重に警戒するとともに、強風や高波に十分注意してください。
気象庁の発表によりますと、強い台風8号は、24日午後9時には沖縄県の久米島の北240キロの海上を、ゆっくりとした速さで北へ進んでいるものとみられます。
中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心の南東側150キロ以内と北西側110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
台風が接近している沖縄本島地方や鹿児島県の奄美地方では風や雨が強まっています。
特に沖縄本島地方には非常に発達した雨雲がかかり続け、夕方にかけては渡嘉敷村付近と座間味村付近でレーダーによる解析で1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられます。
渡嘉敷村では、午後6時前までの3時間の雨量が観測史上最も多い191.5ミリに達し、気象庁は「50年に一度の記録的な大雨となっているところがある」という情報を発表しました。
これまでの雨で、沖縄本島地方では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
台風は暴風域を伴ったまま25日にかけて、九州の西の東シナ海を北上するため、九州でも海上を中心に次第に風が強まる見込みです。
