masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

関越道の立往生 解消へ 19日朝の通行再開目指す

2020年12月18日 22時49分 気象
新潟県内の関越自動車道では大雪の影響で16日から上りで車の立往生が続いていましたが、丸2日以上続いた立往生は解消する見通しで、東日本高速道路は除雪などを進めて19日の朝には現場の通行を再開したいとしています。

東日本高速道路や警察によりますと、新潟県内の関越自動車道は大雪の影響で16日午後から多数の車が立往生し、その距離は上り・下りともに最大で15キロに達しました。

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その後、重機で除雪作業などが進められて下りの立往生は18日朝解消され、上りでも立往生が続いていましたが、除雪作業などが進み、県によりますと残された車は5台ほどまでに減ったという情報が入っているということです。
これらの車には誰も乗っていないため、東日本高速道路がレッカー車で一般道に運び出すなどの対応を検討しているということです。
一方、消防によりますと、この長時間の立往生によって体調を崩したという通報も複数、寄せられ、これまでに4人が搬送されたということです。
丸2日以上続いた立往生は解消される見通しで、東日本高速道路は19日の朝には現場の通行を再開したいとしています。

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40時間近く車で過ごした人も
大雪の影響で16日から車の立往生が続いている関越自動車道では上り線の複数のインターチェンジで引き続き車を高速道路の外へ誘導する作業が進められています。
このうち、南魚沼市にある塩沢石打インターチェンジでは18日午前、除雪を終えて動けるようになったトラックや車が断続的に一般道路に降り、それぞれの目的地に向かっていきました。
運転していた人たちは一様に疲れた表情で、なかには40時間近く車の中で過ごしたという人もいました。
新潟県新発田市から埼玉県内の会社に車で戻る途中だったという男性は「水や食料の配布などがあったがトイレなどに苦労した。ふだん高速道路を利用する際は道路情報を確認するようにしていて、今回は「事故車有り」という表示だったので進めると思ったが、途中で全く動かなくなってしまった。
こんなことになるとは思ってもいなかった」と話していました。

また、埼玉県に帰る途中だったトラックを運転していた男性は「高速道路を走っていると前を走っていた車がハザードをつけ始め、次第に動かなくなった。食べるものがなくなり、雪を食べてしのいだ」と話していました。

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運転手「もっと早く通行止めを」
大雪の影響による車の立往生に巻き込まれた男性がNHKの電話インタビューに応じました。
インタビューに応じた魚沼市内に住む60歳の会社員の男性は17日の朝、自宅から車で関越自動車道を通って越後湯沢駅へ向かい、そこから新幹線で東京を目指す予定でした。資格試験の受験のためでした。
男性は17日午前8時ごろに自宅を出発し、最寄りの小出インターチェンジで高速道路の上り線に入りました。
その時、通行止めの表示はなかったといいます。
しかし、その5、6分後に渋滞に巻き込まれたあと、そこから18日午後5時ごろまでおよそ32時間、立往生のままだったということです。
東日本高速道路によりますと、小出インターチェンジから湯沢インターチェンジの間の通行止めが始まったのは17日の午前10時20分からで、男性が高速道路に入ったのは通行止めになる前でした。
それでも、すでに小出インターチェンジと湯沢インターチェンジの間では多くの車が立往生していたということです。
男性は立往生がいつ解消されるか見通しが立たない中、周辺の車のドライバーと声を掛け合いながら過ごしたということです。

男性は「立往生したときにはすでに多くの車が渋滞していて、周りのドライバーも誰も通行止めの情報を持っていなかった。車が止まり始めた時点で、もっと早く通行止めにしていたらこうした事態は防げたのではないか」と話していました。


加藤官房長官「東日本高速が正確な情報把握せず 誠に遺憾」
 加藤官房長官は、午後の記者会見で「車両に乗車している方について車を離れることができないなど、特別な事情がある方を除き、きょう中をめどに、バスにより、ホテルなどに避難していただくよう新潟県や関係機関との調整を進めている」と述べました。
一方、加藤官房長官は「多数の高速道路の利用者が長時間にわたり車両の滞留に巻き込まれている中、東日本高速道路が、正確な情報を把握せず、滞留台数が大幅に上方修正されるということになったのは誠に遺憾だ」と述べました。
そのうえで「まずは高速道路に取り残された方の救出など、事態収束に全力を挙げたいが、大幅に数字を上方修正することになった背景や、情報収集と発信の課題、多数の車が滞留しなければならなかった状況を検証していかなければならない」と述べました。


こ道橋から物資をロープで投下も
 新潟県南魚沼市にある、関越自動車道を見下ろす、こ道橋では、立往生した車に残る会社の同僚に食料や毛布などを包んだ袋をロープで投下する人の姿も見られました。
物資を投下した男性は「きのうの午前9時ごろから同僚が立往生しています。雪の深さはいつもの冬とそれほど変わらないと思いますが、なぜ、これほどの立往生になったのかが分かりません」と話していました。