熊本日日新聞 | 01月01日 16:00
昨年７月の豪雨で被災した人吉市街地に降り注ぐ御来光。中央を横切る球磨川は穏やかに流れていた＝１日午前７時４０分すぎ、同市（高見伸・小野宏明、小型無人機で撮影）
昨年の７月豪雨で被災した熊本県人吉市では１日朝、地元住民らが初日の出を見守り、復興への思いを新たにした。
同市城本町の人吉西小前の高台から望むと、７時半すぎに朝日が山際から現れ、次第に市街地をオレンジ色に染めた。
訪れた人たちは、被災地を包み込む新年の光に、静かに手を合わせていた。
球磨村渡の自宅が全壊し、同市のみなし仮設で生活する医療事務員の市花保さん（５０）は「泥出しや床の張り替えなど、困難に立ち向かった半年でした。
今年の初日は特に温かさと明るさを感じ、これから先の希望が湧いてきます」とほほ笑んだ。
（高見伸、小野宏明）
