2021/2/7 19:01 (JST) ©株式会社熊本日日新聞社
山肌を黒く焼き尽くす野焼きの炎＝南阿蘇村
熊本県南阿蘇村の下磧牧野（６８ヘクタール）で７日、阿蘇地域で今季初の野焼きがあった。
好天に恵まれ、オレンジ色の炎が勢いよく駆け上がり、山肌を焦がした。
野焼きは春の芽吹きを促し、草原を維持する狙いがある。
阿蘇地域では毎年２～４月に約１万６千ヘクタールで実施されている。
この日、公益財団法人「阿蘇グリーンストック」のボランティアら約４０人も参加。
牧野組合員がガスバーナーで火を付けると、枯れ草が「パチパチ」と音を立てて激しく燃え上がり、あっという間に一帯を焼き尽くした。
地元区長の田上健祐さん（７５）は「新型コロナウイルス禍で人手不足が不安だったが、大勢の参加があって助かった」。
ボランティアの男性（５５）＝福岡市＝は「炎に包まれる景色は迫力満点。
今後も草原維持に協力したい」と話した。（上杉勇太）
