2021/4/11 08:54 (JST)
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野焼き後の草原に咲くキスミレ。後方は根子岳と高岳=10日、阿蘇市山田
熊本県の阿蘇北外輪山の草原で、キスミレが見頃を迎えている。
野焼きで黒く染まった山肌と黄色の花のコントラストが、観光客らの目を引き付けている。
大陸系のスミレで茎の高さは約10センチ、花の直径は2センチほど。
阿蘇では野焼き直後に咲くことで知られる。県の準絶滅危惧種。
野焼きから3週間以上たった10日、阿蘇市の大観峰周辺では、日当たりの良い斜面を黄色い花が覆っていた。
観光客を案内していた阿蘇ジオパークガイドの吉岡洋二さん(71)=同市一の宮町=は「例年より咲き始めるのが早い印象。群生場所は春のガイドスポットの一つ」と話していた。(植山茂)