黄色鮮やかキスミレ 野焼き終えた熊本・阿蘇北外輪山一帯
熊本日日新聞 | 2023年4月11日 08:05
野焼き後の草原に咲くキスミレ=阿蘇市
野焼きを終えた熊本県の阿蘇北外輪山一帯でキスミレが見頃を迎えている。
緑が芽吹き始めた山肌に、小さな黄色の花が彩りを添える。
キスミレは日当たりの良い草原に自生するスミレ科の多年草で、県の準絶滅危惧種。
阿蘇のキスミレは高さが約10センチで花の直径は2センチほど。野焼きの直後に咲くことで知られる。
好天に恵まれた8日、阿蘇市の大観峰周辺では、観光客たちが冷たい風に揺れる鮮やかな花を楽しんだ。
案内をしていた阿蘇ジオパークガイドの吉岡洋二さん(73)は「大観峰周辺は例年に比べて花が多く見応えがある。
カヤなどで隠れてしまう前の今月中旬までに見に来てほしい」と話した。(小田喜一)