熊本日日新聞 | 2022年02月23日 19:16
山肌に燃え広がる野焼きの炎=阿蘇市
熊本県阿蘇地域で今季初となる野焼きが23日、阿蘇市一の宮町の中荻の草牧野(約80ヘクタール)であった。
寒空の下、オレンジ色の炎が勢いよく山肌を焦がした。
野焼きは春の芽吹きを促し、草原を維持するために毎年実施されている。
この日、公益財団法人阿蘇グリーンストックが派遣したボランティアを加えた約30人が参加。
本格的な野焼きが始まるのを前に、防火帯作りも兼ねて取り組んだ。
牧野組合員がガスバーナーで点火すると、枯れ草がパチパチと音を立てて激しく燃え上がり、一帯を黒く焼き尽くした。
ボランティアで初参加した男性(62)=宇土市=は「阿蘇は登山でよく訪れるなじみ深い場所。
草原維持の力になれるよう、今後も参加したい」と話した。
野焼きは、26日は阿蘇市と南阿蘇村の草千里一帯で予定。その後は同市の北外輪山で実施するなど、本格化する。
(木村馨一)