色良く、香りも抜群 海藻アオサの収穫始まる 天草市新和町
熊本日日新聞 | 2022年02月08日 12:02
網にびっしりと育ったアオサを収穫する養殖業者＝天草市
熊本県内での海藻アオサの主産地、天草市新和町で収穫が始まった。波打ち際に並べられた養殖用の網には、５センチほどに育ったアオサがびっしりと生え、海岸を緑色に染めている。
アオサの生育には波の穏やかな場所が最適。
町内では９業者が養殖しており、海岸に水平に張った網にアオサの種が自然に付着するのを待ち、成長させている。
８日朝、同町の立海水浴場近くでは、地元の天立海産の４人が今季初の収穫作業。
海に腰まで漬かりながら、昨年の９月下旬から１０月にかけて張った長さ約２０メートルの網を、次々と船上の摘み取り機にかけていった。
「今季は海水温が高かったせいか伸びが遅いが、色つやはとても良く、乾燥させれば抜群の香りとなりそう。
吸い物やてんぷら、かき揚げがおいしいですよ」と代表の松岡邦安さん（６１）。
収獲は４月いっぱいまで続く。（平井智子）
