2022.04.15 18:40
阿蘇中岳は、２月末から火山性微動の振幅が小さくなり、３月末から火山ガスの放出量も減少。
このため福岡管区気象台は１５日午前１１時、噴火警戒レベルを「２」の「火口周辺規制」から「１」の「活火山であることに留意」に引き下げました。
「１」となるのは去年１０月１３日以来、約半年ぶりです。
通常、レベル「１」になると火口見物が可能になりますが、今回はすぐに再開とはいかないようです。
そのわけとは？
【阿蘇火山防災会議協議会・佐藤義興会長（阿蘇市長）】
「すぐ火口見学とはいかないのかなと」
地元の自治体などで作る阿蘇火山防災会議協議会は１キロ規制を継続します。
理由は去年１０月２０日に発生した中岳の噴火。
防護柵や火山ガスの検知器が壊れ、見学者の安全が確保できない状態になっているのです。
【阿蘇火山防災会議協議会・佐藤義興会長（阿蘇市長）】
「噴石が飛んで転落防止（柵）もズタズタになっているし火山灰が１５～２０センチほど堆積している所もあるので、相当の課題を抱えていると感じた」
協議会は、火口見物再開は早くても半年後と見込んでいます。
