阿蘇山（中岳） 噴火で火砕流や噴石も 噴火警戒レベル「３」に引き上げ【熊本】
2021年10月20日 18:51 現在
熊本県の阿蘇山では２０日昼前に噴火が発生し、噴煙が火口から３５００メートルの高さまで上がり、火砕流が確認されました。
気象台は、阿蘇山に火口周辺警報を発表して噴火警戒レベルを入山規制を示す３に引き上げ、火口らおおむね２キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
熊本県の阿蘇山、中岳第一火口では、２０日午前１１時４３分に噴火が発生し、噴火速報が発表されました。
福岡管区気象台によりますと、この噴火で噴煙が火口から３５００メートルの高さに達したほか、火砕流が
火口から西に１３００メートルの場所まで流れ、大きな噴石が火口から南に９００メートルまで飛散しました。
気象台は、火山活動が高まっているとして午前１１時４８分、火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「入山規制」を示す３に引き上げました。
噴火警戒レベルが３に引き上げられるのは、５年前の１０月８日に発生した噴火以来です。
これを受けて、自治体や警察などでつくられた「阿蘇火山防災会議協議会」は、「中岳第一火口」から２キロの範囲で立ち入りを規制することにしました。
協議会によりますと、２０日夕方までに今回の噴火による人的被害は確認されていないということです。
その後も、中岳第一火口では午後２時過ぎにかけて、ごく小規模な噴火が断続的に発生しましたが、午後５時までに噴火は確認されていないということです。
気象台は、引き続き火口からおおむね２キロの範囲で、大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
