04月16日 19時16分
熊本県の阿蘇山で、16日夜、ごく小規模な噴火が発生し、噴煙が火口から200メートルの高さまで上がりました。
気象庁は噴火警戒レベル2の火口周辺警報を継続し、中岳第一火口からおおむね1キロの範囲で、大きな噴石や火砕流に引き続き警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、16日午後6時28分、阿蘇山の中岳第一火口で噴火が発生し、火山灰が混じった噴煙が火口からおよそ200メートルの高さまで上がりました。
阿蘇山で噴火が発生したのは、平成28年10月以来です。
阿蘇山では、今月に入り、火山性微動の振幅がやや大きくなり、火山ガスの放出量が増えるなど活動が高まり、気象庁は今月14日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2に引き上げていました。
気象庁は噴火警戒レベル2を継続し、引き続き、「中岳第一火口」から、おおむね1キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
阿蘇山の噴火活動に詳しい京都大学の大倉敬宏教授は「阿蘇山では、火山活動がやや活発になっていた。
きょうの噴火は小規模なものだが、今後、地下のマグマだまりが膨張するなどの変化が見られた場合には、より規模の大きな噴火につながる可能性もあるので、今後の活動の推移を注意深く監視する必要がある」としています。