masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

なぜ?梅雨明けても鳴かないセミ

なぜ?梅雨明けても鳴かないセミ 押されていない「羽化スイッチ」

「梅雨が明けたのにセミの大合唱が聞こえてこない」。
そんな声が西日本新聞「あなたの特命取材班」に寄せられた。

30日は九州北部でも14地点で最高気温35度以上の猛暑日になるなど、既に夏本番。
にもかかわらず、確かに真夏の風物詩の存在感は薄い。調べてみると、観測史上最速の梅雨明けが影響しているようだ。
今年最高の34・8度を記録した福岡市・天神。日中の公園を歩いても、「シャアシャア」「ワシワシ」の大合唱は聞こえない。
30日の各地の最高気温は、熊本県あさぎり町36・8度▽大分県日田市36・6度▽福岡県久留米市36・4度-など。
福岡、長崎、大分、熊本4県に「熱中症警戒アラート」も出された。
厳しい暑さが続くが、なぜセミはおとなしいのか-。
セミに詳しい九州大農学研究院の紙谷聡志准教授(昆虫学)によると、今季の初鳴きはニイニイゼミが6月21日、クマゼミが同26日だが、鳴き声はまだ散発的。例年7月中旬に鳴き始めるアブラゼミは未確認という。
紙谷准教授は「短い梅雨と少雨が影響している」と指摘する。
土の中で育つセミの羽化には気温の上昇だけでなく、まとまった雨が不可欠。九州北部の梅雨明けの平年値は7月19日で、セミの活動が活発になるのも例年その時季だ。
ところが、今年は6月28日に異例の梅雨明け。期間も17日間と最も短く、雨量は各地で平年を下回り、半分以下の所も。紙谷准教授は「雨が少なく、タイミングを計りかねているのでは。
今は『いつになったら降るのか』と待ちわびているのだろう」と見守る。