masami71の日記

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熊本市電、4桁番号に刻まれた歴史 「1000」番台は半世紀超え車両

熊本市電、4桁番号に刻まれた歴史 「1000」番台は半世紀超え車両 唯一の3桁「レトロ調」
熊本日日新聞 | 2022年12月1日 07:00


熊本市電の中で最年長〝71歳〟の「1063」車両。
1000番台は1966年以前に導入された車両だ=熊本市西区
熊日の「SNSこちら編集局」(S編)に、熊本市電の車両番号の意味を知りたいという声が寄せられた。
調べると、車両番号には、2年後に開業100周年を迎える市電の歴史が刻まれていた。
熊本市交通局によると、車両番号はほとんどが4桁の数字で、車両の「型式」と通し番号からなる。

「9202」なら「9200型で2番目に導入された車両」といった具合だ。
型式は、ワンマン運転が始まった1966年より前から使われていた車両に付けられる1000番台と、番号の一部が型式の導入年を表している8000番台や9000番台などの2種類に大別できる。

型式1000番台の車両は現在在籍する54両中22両を占める。
いずれも使用年数60年超の〝ベテラン〟だ。
車両番号は66年より前に使われていた3桁の数字の名残をとどめている。
「1063」は元は「163」、「1351」は「351」など。
66年以降、乗客にワンマン車両であることが分かるように順次、3桁を4桁に変更した歴史がある。
型式8000番台以降は前半の二つの数字が型式採用の西暦を表している。
例えば「8201」は1982年に、「0803」は2008年に採用された型式の車両であることを表す。
型式5000番台の2両は、昭和50年代に熊本市にやってきた。
以前は福岡市の西日本鉄道の所有で、福岡市内線を走っていた。
地下鉄開業前は福岡市の主要交通を担った車両だ。
型式2000~4000番台と、6000、7000番台は空き番。

熊本市電の54両の中で唯一3桁の番号が付けられた車両。
「レトロ調」の車体に、かつて親しまれた3桁番号を再現している
さて、全54両の車両のうち1両だけ、3桁の番号が付いた電車がある。
「101」は、1994年の市電開業70周年記念事業の一環として、「レトロ調」の車両を導入する際に採用された。
番号も66年以前に親しまれた3桁を再現した。
54両中の最年長は「1063」で今年〝71歳〟を迎えた。
市交通局は「車両番号にも市電の歴史がこもっているので大切にしたい」と話している。(岡本遼)