セリ、ナズナ、ゴギョウ…「春の七草」出荷大忙し 熊本県小国町・南小国町
熊本日日新聞 | 2023年1月3日 11:00
「七草」のパック詰めに追われる農家の作業場=南小国町
正月7日の「七草」に合わせ、七草がゆの材料「春の七草」を生産している熊本県小国町と南小国町の農家の出荷作業が最盛期を迎えた。
JA阿蘇小国郷営農センターによると、阿蘇小国七草部会(6戸)がセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロをハウスで栽培。
今季は県内外に計12万パックの出荷を目指し、歳末から収穫を始めた。
小国郷では約40年前から七草を生産しているという。
南小国町中原の部会長、河津哲文さん(70)の作業場では、アルバイトの主婦や学生ら約40人が選別、パック詰めに励んだ。
河津さんは「今年も順調に生育した。胃に優しい七草を食べて新型コロナウイルス禍やインフルエンザを吹き飛ばしてほしい」と話した。
2~4日、九州を中心に出荷され、例年1パック400円前後で店頭に並ぶ。(花木弘)