「春の七草」出荷ピーク 熊本・小国郷 「昔ながらの食文化の継承を」
熊本日日新聞 | 2024年1月2日 12:30
最盛期を迎えた「春の七草」の出荷作業＝2日、熊本県南小国町
無病息災を願い、正月7日に食べる七草がゆに使う「春の七草」を生産している熊本県の小国郷（小国、南小国町）で、農家の出荷作業が最盛期を迎えた。
南小国町中原のJA阿蘇小国郷七草部会長、河津哲文さん（71）は約35年前からセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロをハウス栽培。2日も約20人で選別、箱詰めに追われた。
昨年末から、ほぼ休み無しで作業に励んでいる河津さんは「7種類を均等に満足に育てるのは大変だが、昔ながらの食文化の継承に少しでもお役に立ちたい」と笑顔で話した。
JAによると、南小国町1軒、小国町5軒の農家が生産を続けている。今季は計10万5千パックを九州一円に出荷、1パック500円前後で店頭に並ぶ。（花木弘）
