親子連れ、叫び声上げウサギ追い 産山村の冬の風物詩「大草原」で3年ぶり
熊本日日新聞 | 2023年2月11日 13:37
カヤをかき分けてウサギを追う親子ら＝産山村
熊本県産山村の冬の観光イベント「大草原のうさぎ追い」が11日、同村山鹿の草原であり、県内外から参加した
親子連れら約120人が、「チョーイ、チョイチョイ」と叫び声を上げて野ウサギを追いかけた。
昔は学校の野外活動として唱歌にも歌われた伝統行事。1996年から村が冬の風物詩として継承している。
新型コロナウイルス禍で2年間中断し、3年ぶりに再開した。24回目。
参加者はうぶやま牧場近くの丘の上から横一列になってスタート。約2ヘクタールの草原のくぼ地2カ所に仕掛けた網わなに向けて、カヤが生い茂る斜面を竹のチョイ棒で打ちながら下った。
1カ所目で体長40センチ前後の2匹が網にかかると歓声が上がった。
親子4人で参加した白山小3年の女子児童＝熊本市中央区＝は「カヤの背が高くて地面を打つのが難しかったけど、うさぎ年に捕まえられてうれしい」と笑顔で話した。
捕獲したウサギは名前を付けて草原に放した。（花木弘）
