masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

「一心行の大桜」満開も… 熊本・南阿蘇村の名所

一心行の大桜」満開も… 熊本・南阿蘇村の名所 地震で被災、懸命の治療も樹勢戻らず

阿蘇村の一心行の大桜。満開を迎えたが、花はまばらに咲いている=同村

20年前の2003年04月に満開を迎えた「一心行の大桜
熊本県阿蘇村の観光名所の一心行公園にある「一心行の大桜」が満開を迎えた。
ただ、熊本地震の影響などで弱ったとみられる樹勢は回復しておらず花はまばら。
往時の姿を取り戻そうと、村は樹木医の指導で治療を続けている。
一帯では4月9日まで植木まつりが開かれている。
3月30日の一心行公園。福岡県からツアーで友人と訪れた宮川晶子さん(72)は「有名な桜なので、一度は来たいと思っていた。ただ、思っていたよりも花が少ないですね」と肩を落とした。

村によると、大桜は村民が所有する土地にある樹齢400年を超えるヤマザクラ(幹回り約7メートル、樹高約14メートル)。
開花時季は、地元住民らでつくる運営委員会が植木まつりを開き、観光客を迎えている。
植木や花の苗などを販売する出店が並ぶ。村は警備費などで支援する。
大桜は2004年、台風で幹の一部が折れて弱ったが、栄養剤などの効果で回復。
ただ、16年の熊本地震では、南側の根がちぎれるなどし枯れ枝が増えた。
幹の中に虫が巣を作ることもあり、ここ数年は、花の数の減少が目立つという。
村は樹木医に年間50万円で治療を依頼。
枯れ枝を剪定[せんてい]したり、根元の土を掘って栄養剤をまいたりして、樹勢回復を図っている。
村産業観光課は「桜は村の大事な観光資源の一つ。樹木医からは『時間はかかるが、樹勢が戻る可能性はある』と言われている。回復を待ってほしい」と話している。(中島忠道)