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阿蘇中岳火口の新見学エリア、安全対策を確認 7月上旬にも運用開始

阿蘇中岳火口の新見学エリア、安全対策を確認 7月上旬にも運用開始
熊本日日新聞 | 2023年6月14日 18:18

火口西側の新見学エリア「Eゾーン」を視察する阿蘇火山防災会議協議会のメンバーら=14日午後、阿蘇市阿蘇火山防災会議協議会提供)

 阿蘇火山防災会議協議会(会長・佐藤義興阿蘇市長、防災協)は14日、熊本県阿蘇中岳第1火口西側に開設する新見学エリア「Eゾーン」を視察し、安全対策を確認した。7月4日の防災協総会で視察結果を検討し、早ければ同月上旬にEゾーンの運用を始める。

 Eゾーンは遊歩道から火口の大部分が見渡せる。既存見学エリア「Bゾーン」の火山ガスの濃度が基準値を超えて閉鎖され、Eゾーンのガス濃度が低い場合に開放する。火口の約1キロ下にある山上広場から、ガスが流入しにくい専用バスを往復させ、車内にヘルメットやガスマスクを常備する。

 視察は非公開であり、地元自治体や県、警察など15機関の34人が参加。専用バスや遊歩道、退避壕[ごう]の安全性、火山ガス検知器の作動状況などを確認した。火山ガス濃度が高まったり、土砂噴出が発生したりした際の避難訓練も実施した。

 防災協の髙木洋事務局長(市総務部長)は「Eゾーンは火口に近くダイナミックな風景を見ることができる半面、危険もある。視察結果をしっかり検証し、開設後も訓練の充実に努める」と話した。(植山茂)