masami71の日記

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熊本県内の基準地価、2年連続の上昇 

熊本県内の基準地価、2年連続の上昇 大津町商業地が上昇率全国1位32.4% TSMC進出の影響広がる
熊本日日新聞 | 2023年9月19日 16:51


地価の上昇率が全国トップとなった大津町室周辺=18日

大津町室の国道57号沿い。マンションなどの建設が進む=18日
 熊本県は19日、2023年7月1日時点の県内基準地価を発表した。林地を除く全調査地点(467地点)のうち、前年と比較可能な453地点の平均変動率はプラス1・2%で、2年連続の上昇となった。上昇率は前年から0・8ポイント拡大。住宅地と商業地は2年連続、工業地は7年連続のプラスだった。世界的半導体メーカー、台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出の影響が周辺に広がり、大津町室の商業地の上昇率は32・4%と、全国の全調査地点でトップだった。

 全用途(住宅地、商業地、工業地、宅地見込み地)で大津、菊陽両町や合志市の上昇が目立った。市区町村別の平均変動率をみると、前年に続き上昇したのは熊本市の全5区のほか、菊池市、御船町など10市町村。荒尾市、長洲町、錦町はマイナスからプラスに転じた。南阿蘇村と山江村は横ばい。八代市など29市町村は下落し、落ち込みが最も大きかったのは五木村の3・6%だった。

 住宅地(325地点)の平均変動率はプラス0・7%。市町村別のトップは菊陽町の12・8%で、大津町10・0%、合志市8・4%が続いた。

 商業地(110地点)はプラス1・7%。トップは大津町の30・2%、2位は菊陽町の25・5%。大津町の上昇率は全国の市区町村の中で1位だった。

 熊本市中央区安政町や上通、下通などを含む同市中心商業地の平均はプラス0・5%で、3年ぶりの上昇。新型コロナウイルス感染症の「5類」移行による人流回復や、商業施設「HAB@(ハブアット)熊本」の開業が影響したとみられる。

 工業地(22地点)はプラス5・1%。前年に続き、TSMC新工場周辺の大津町菊池市半導体関連企業向け需要が旺盛だった。

 1平方メートル当たりの最高価格は、住宅地が6年連続で熊本市中央区新屋敷1の10の23の23万円。商業地は30年連続で同区下通1の3の7の238万円だった。(田代智也)