「年上だけどわが子のよう」101歳の『SL人吉』最後の定期検査 3月ラストランへ
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2024年2月20日(火) 18:54
来月末に引退するSL人吉。それを前に最後の定期検査が行われています。往年の車体を「わが子のよう」と話す整備士たちに別れの時が迫ります。
記者「ラストラン間近のSL人吉。残り一か月を走りきるための最後の定期検査が行われています。」
2月20日から始まったのは40日に一度の定期点検。ラストランが3月23日のため、今回が最後の検査です。ボイラーの安全装置の取り換えやボルトの閉まり具合の確認など、点検箇所は数百にも及びます。
石炭を燃やし蒸気の力で走るSL。作業服がススで真っ黒になるのは日常茶飯事です。
整備士「SLしてるなって感じがします」
列車の整備に携わって17年になる整備士の山田恭輔(やまだ きょうすけ)さん(42)。往年の車体に扱いの難しさを感じつつも愛情をもって接してきました。
山田さん「このSL人吉、歳は101歳で上なんですけど、わが子のような感じ。じゃじゃ馬みたいな、お転婆みたいな…無事に最後まで元気よく走らせることができればいいと思います」
山田さんたちの愛をたっぷり受けて出発準備を整えるSL人吉。機関士たちと共に最後の一か月を走り抜けます。
機関士 原孝祐さん(48)「最後の最後の運行便まで、力強くSL人吉のヘッドマークを先頭に」
機関助士 仮屋諒さん(37)「運行に携われるという喜びを噛みしめながら走っていけたら」
SL人吉の運行最終日のチケットは2月23日に発売です。