さようなら...川尻電車 最後の日【昭和40年】～RKKニュースミュージアム～
昭和40年（1965）2月、川尻電車の最終日の映像です。川尻電車は熊本市中心部・河原町と川尻町を結んでいた路面電車で、大正15年（1926）開業、翌年には全線開通しました。昭和20年（1945年）からは市営となり、熊本市電の一路線（熊本市電・川尻線）となりました。
長い間市民の足として活躍してきた川尻電車でしたが、乗用車やバスが普及し移動の中心が車へと移り変わったため、その役目を終えることになりました。
当時ニュースはこう伝えています。「チンチンと昔ながらの警笛を響かせて走る市電・川尻線は今日21日の「お名残り運転」を最後に長い歴史に幕を下ろします。
万国旗を飾りつけた花電車が「永い間お世話になりました」と市民に別れを告げながら走ります。川尻沿線住民と共に働いてきた電車だけに沿線の人たちの感慨もひとしおです。
一方、新設されたバス路線もこの日から運行を始めましたが、お客はさっぱりで、電車の方が乗り納めとあって超満員。人々は何時までも名残惜しんでいました。」
