全国有数のスイカの産地の熊本県鹿本地域で、今シーズンのスイカの出荷が本格的に始まりました。
熊本県北部の熊本市北区植木町と山鹿市では、３６９軒の農家がハウス栽培でスイカの生産をしていて、春から初夏にかけての生産量が全国一です。
ことしも今シーズンの出荷が本格的に始まり、ＪＡの選果場には植木町の６軒の農家から重さが５キロ前後の大玉のスイカあわせて２７００玉が持ち込まれました。
２８日朝は従業員２０人あまりが出荷の作業にあたり、ベルトコンベアーを流れてくるスイカの表面に傷がないか目視でたしかめた後、専用の機械で糖度や空洞がないかなどを検査して箱詰めしていました。
ＪＡ鹿本によりますと、先月の低温の影響で生育にやや遅れが見られたものの今月に入ってからの暖かさで持ち直し、去年よりやや大玉で糖度が１２度ほどの甘く品質のいいスイカができているということです。
スイカの出荷は、全国の市場に向けて７月上旬まで続き、今シーズンはおよそ１５０万玉の出荷を見込んでいるということです。
ＪＡ鹿本園芸部会の前田博智部会長は「丹精込めて作ったスイカがことしも出荷の時期を迎えうれしいです。シャリシャリとした食感が味わえるおいしいスイカに仕上がっています」と話していました。
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