熊本市電 トラブルの背景に運転士=「ほぼ非常勤」の現実 給与・シフト…市長の動きで待遇変わるか?
運行トラブルが相次ぐ熊本市電について、大西一史(おおにし かずふみ)熊本市長が、運転士の処遇改善などを交通局に要望したことを明らかにしました。
熊本市 大西一史 市長「深くおわび申し上げます」
10月8日の記者会見で、大西市長は、熊本市電で10月2日に起きた信号見落としについて謝罪しました。
熊本市電の運行トラブルは今年に入り14件。9月は九州運輸局が熊本市交通局に改善指示を出しています。
背景には、運転士約80人のうち、79人が非常勤職員である「会計年度任用職員」があり、退職者も相次いでいます。
そのため熊本市電は運転士不足が深刻化していて、相次ぐダイヤ改正で減便が続いています。
このような状況から、大西市長は9月に交通局を訪れ、運転士の給与の引き上げやシフトの改善などを要望したということです。
大西市長は「今の給与水準は低い状態ですので、そういったものを引き上げていくも必要」と話しています。