熊本市電が一部区間で運転見合わせ レール幅が基準値超で緊急工事
2025.01.15 19:00
熊本市電は緊急工事のため、15日から市中心部の一部区間で運転を見合わせています。
去年の大みそかに発生した脱線を受けての点検で、レール幅が基準値を超えていることが分かったためだということです。
15日の始発から運転見合わせとなっているのは水道町と辛島町の区間です。
熊本市交通局によりますと、去年12月31日に市役所近くで発生した脱線を受け点検したところ、1月7日、熊本城・市役所前電停付近のレール幅が基準値を26ミリ超えていることが分かったということです。
車の通行を妨げない工法を検討していましたが、14日午後10時ごろの試運転で「安全が確保できない」と判断。
15日朝から区間運休を行い、レール幅の調整と固定をする工事を行っています。
このため、市電は健軍町と水道町、辛島町と熊本駅・田崎橋、辛島町と上熊本の区間で上下線とも折り返し運行となっています。
また、市役所側から電車通りへの右折もできません。
【熊本市交通局 運行管理課 荒木 敏雄 課長】
「経年劣化も一つの原因。この区間の施工からは40年経過している」
交通局によりますと、この他にも5カ所で基準値を超えていて、今年度中に工事を行う方針です。
工事は最長で3日間の見込みで、18日の再開を目指すとしています。